エコキメラSシリーズ
太陽光(紫外線)照射によって効果を発揮する光触媒酸化チタンを出発原料とし、それをリン酸と反応させたことで、光を全く必要としない、暗所においても抗菌・消臭・防汚などの効果を発揮する画期的な無光触媒、それがリン酸チタニアです。
抗菌・消臭剤・安全性試験結果
急性経口毒性試験
ハンティンドン・ライフサイエンス株式会社試験責任者
Wayne Arrowsmith B.Sc.(Hons)
リン酸チタニア溶液のラットに対する急性経口致死量(LD50)は、体重あたり2000㎎/kgであることが明らかになりました。
リン酸チタニア溶液は、Commission Directive<委員会指針>93/21/EECに照らして、警告文R22「飲み込んだら有害である」のラベリングを必要としません。
皮膚刺激性試験
ハンティンドン・ライフサイエンス株式会社試験責任者
Peter B.Rees,B.Sc., C.Biol., M.I.Biol..
一次刺激値(PII)は0.0でした。リン酸チタニア溶液は、ECETOC(欧州化学物生態毒性及び毒性センター)の基準に照らして、「刺激性なし」と分類されました。
リン酸チタニア溶液は、EC委員会指針 2001/59/ECに照らし、警告文R38「皮膚刺激性あり」のラベリングをする必要はありません。
皮膚感作性試験(要約)
リン酸チタニア溶液を検体として、Maximization法によりモルモットにおける皮膚感作性を調べた。感作誘導処置として、試験動物10匹に検体原液を皮内注射し、その翌週に検体原液を48時間閉鎖適用した。この試験動物に対して、検体原液及び検体の10w/v%溶液を用いて閉鎖適用による感作誘発を行った。その結果、適用後48及び72時間の各観察時間において試験動物に皮膚反応は観察されなかった。このことから、検体はモルモットにおいて皮膚感作性を有さないものと結論された。
試験責任者:財団法人 日本食品分析センター 多摩研究所 安全性試験部 安全試験課 勝田 真一
変異原性試験(要約)
リン酸チタニア溶液の突然変異誘起性を調べる目的で労働省告示第77号(昭和63年9月1日)に準じ試験を実施した。検体について、Escherchia coli WP2uvrA株及びSalmonella typhimurium TA系4菌株を用いて代謝活性化を含む復帰突然変異試験を100~500μL/プレートの用量で行ったところ、いずれの場合においても復帰変異コロニー数の増加は認められなかった。以上のことから、本試験条件下における検体の突然変異誘起性は陰性と結論した。
試験責任者:財団法人 日本食品分析センター 千歳研究所 安全性試験部 生物科学課 前田 貴宣
安全性は急性経口毒性、皮膚刺激性、皮膚感作性、変異原性試験で証明されており、無害で環境・人体にとても優しい溶剤です。
有害性・環境影響情報 | |||
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皮膚腐食性 | 情報例無し | 慢性毒性 | 報告例無し |
刺激性(皮膚・目) | 皮膚・粘膜を刺激する事もある | ガン原性 | 報告例無し |
感作性 | 報告例無し | 急性毒性 | LC50=2.000mg/kg (吸入→ネズミ) (50%致死量等含む)TCLO=400mg・ 3時間(吸入→ネズミ)TLO=2.000mg・ 3時間(吸入→モルモット) |
亜急性毒性 | 報告例無し |
エコキメラ®と酸化チタン光触媒の比較
エコキメラ®溶剤 | 光 触 媒 | |
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紫外線照射 | 不必要 | 必要 |
有機バインダー | 不使用 | 必要 |
密着性・硬度 | 強固・硬度8H | 軟弱・硬度4H |
透明性 | 高い | やや白化 |
経時変化 | 高い耐久性 | バインダーと素材が劣化 |
膜形成方法 | スプレー、ロール、ハケ施工 | 熟練が必要 |
液の保存性 | 安定 | 長時間は白濁 |
現場施工 | 高確率で安価 | コスト高 |
活性化メカニズム | H2O2による酸化還元 | 光励起 |
よりよい環境生活のすすめ! |
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お客様のニーズにあわせて ・防曇・UV・IR吸収・防貝・不燃・着雪防止・結露防止等 |
施工マニュアル |
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素材によりそれぞれの前処理が必要です。 まず、汚れと、油分の除去が必要です。(例えば、スチームにて拭き取り、水拭き等) 出来るだけ均一層の膜を形成。指定スプレーガンの使用をお願いします。 |
消臭・抗菌
無光触媒と光触媒の対比
消臭性評価
無光触媒・試験データ(暗室内)
試験片=紙ハニカム状30mmへのディプ
1回目 | アンモニア | アセトアルデヒド | 酢酸 | |
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時間(分) | 0 | 23 | 10 | 4.5 |
30 | 10 | 6 | 0.1 | |
脱臭率(%) | 60.9 | 40.0 | 97.8 | |
総合性能 | 59.7 |
光触媒(酸化チタン)・試験データ(ブラックライト照射)
試験片=紙ハニカム状30mmへのディプ
アンモニア | アセトアルデヒド | 酢酸 | ||
---|---|---|---|---|
時間(分) | 0 | 40 | 14 | 8 |
30 | 20 | 12 | 0.5 | |
脱臭率(%) | 50.0 | 14.29 | 93.75 | |
総合性能 | 43.08 |
消臭テスト
例えば「硫化水素」の場合、本溶剤の塗布品を入れないものは2時間後変化無し。入れたものは300分の1に減少との結果。
ガス名 | 硫化水素 (生ゴミ臭等) |
アセトアルデヒド (タバコ臭等) |
ホルムアルデヒド | アンモニア (ペット臭・体臭等) |
|
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ガス初期濃度(ppm) | 30.0 | 30.0 | 15.0 | 15.0 | |
2時間後濃度 | 本溶剤有り(ppm) | 0.1 | 10.5 | 1.3 | 2.0 |
脱臭率(%) | 99.7 | 65 | 91.3 | 86.7 | |
本溶剤無し(ppm) | 30.0 | 30.0 | 15.0 | 15.0 |
消臭試験
温度:30℃ 湿度:65% 室内光 ホルムアルデヒド
ウレタンフォーム | 綿生地 | ポリエステル | アクリル | ポリウレタン製シート | 合板・ボード | 塩ビ含む壁紙 | |
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塗布量(㏄/㎡) | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 |
初期濃度(ppm) | 113 | 15 | 15 | 15 | 15 | 15 | 15 |
2時間後(ppm) | 29.0 | 1.6 | 8.0 | 8.5 | 8.4 | 8.4 | 8.0 |
分解率(%) | 74 | 89 | 46 | 43 | 44 | 44 | 74 |